昭和の匂いが漂う激安物件に住んで、私が学んだこと

私は家賃28000円のアパートに10年住みました。

あなたはもし賃貸のアパートメントなどに引越しするとき、これは譲れないという条件はあるでしょうか?例えばユニットバスは嫌!とか、ロフトがついてる部屋がいいとか、畳じゃなくてフローリングのほうがいい、とか人によってこだわりは様々です。しかし、ガスが来てる部屋がいいいとか、浴槽があったほうがいい、なんていう条件を入れる人はあまりいませんよね。特にガスなんかはライフラインですし、あって当然のもの。それらがない部屋に住むということはなかなか想像できないものです。

風呂なしトイレ共同しかし、日当たり良好!のアパート

私が20代から30代前半まで住んでいたアパートは、六畳の和室で、風呂なし(共同のコインシャワーあり)、トイレ共同、なぜかガスが来てない、窓はサッシではなく木枠で隙間風が入る、築5,60年は経っていそうな木造のアパートでした。その代り、家賃は2万8千円という破格の安さでした。そして南向きの窓で日当たりだけはとても良く、冬の昼間は暖房が一切いらないくらいでした。調理はガスコンロを購入して、それでしていました。そこに私は約10年間暮らしてたのです。あのような木造アパートはこの先どんどん減っていくと思いますが、いつか全くなくなってしまい、こじゃれたハイツ系物件ばかりになってしまうのは寂しいような気がします。

住めば都の可能性を、忘れない

どうして10年間も何かと不便で、汚いアパートに住んでいたのか、その理由はいろいろあります。隣に住む大家さんのおばさんが親切で、いろいろ住民の世話を焼いてくれたこと、最初不便に思った点も長く住むと次第に慣れていったこと、風通しと日当たりが良いこと、などが上げられると思います。もちろん、不便な物件がすべて住めば都になるとは限りません。どうしても慣れないという場合もあると思います。ただ、逆に全部そろってるはずなのに、どこか薄暗くて落ち着けないという部屋があるのも事実です。新居を選ぶときは、間取りや、設備だけでなく、そこに入ったときに自分がどう感じるかという「感覚」も大事なのではないでしょうか。20代の私は、そこに入ったとき、ここならしばらく住んでもいいかな?と思えたのです。と言いましても、そのような不便なアパートに住むことをあえてお勧めする訳ではありません。ただ、どんなに一見不便そうに見えてもそこが「都」になる可能性は常にあることを覚えておきたいと個人的に思っています。これが10年間ガスのこないアパートに住んだ私が学んだことです。趣きのある昭和な木造アパート、どこかに残ってほしいですね。

帯広市の賃貸を正しく選びたい時には、日ごろから住宅情報誌などの媒体を上手に利用することがとても有効です。